そうめん作りに情熱を注いで
12工程と30時間をかけて完成する島原手延そうめん。
そうめん職人たちの一日は長く、早朝から、夕方遅くまで。小麦に塩水を混ぜ合わせる工程から始まり、皆さまへお届けできる包装した状態になるまで、実に30時間もの時間がかかります。
※一般的な製造工程例です。工程の名称、工程数、時間等は製造者により異なります。
一、捏ね(こね)
良質な小麦粉と塩水を混ぜ合わせる。
厳選された小麦粉に食塩水を入れて混ぜ合わせます。
その日の天気や気温、湿度に応じて配合が異なり、長年の経験が必要であり最も難しい工程のひとつです。
二、麺圧(圧延)
麺生地に圧力をかけて固める。
練りあがった生地に圧力を加え、形を整えます。
三、板切り(いたぎ)
麺生地を切る。
生地を板状に切り出します。
四、油返し
巻き取りながら細くしていく。
いたぎで切り出した生地に撚りを入れ、丸くしながら食用植物油を塗布します。
なお、食用植物油を塗布するのは麺と麺のくっつきを防ぐためです。
五、細目・こなし
さらに細くしながら巻き取る。
生地に撚りを入れながら徐々に細くしていきます。
最終的には、6~7㎜まで細くします。
六、掛巻き(かけば)
細くした麺を8の字に綾掛けする。
2本の棒の間に8の字状に生地をかけていきます。
七、小引き
伸ばしながらさらに細くする。
2本の棒を両端から引っ張って50cm程度にまで生地を引き延ばします。
八、大引き
麺を大きく引き延ばす。
熟成後、さらに1.7m程度まで引き延ばします。
この際、生地を2本の割棒で生地をさばきながら離していきます。
九、ハタ掛け
ハタ掛けした状態で麺を調整していく。
ハタにかけ、最終的に2m程度まで生地を引き延ばします。
十、乾燥
麺を乾燥させる。
ハタにかけた生地を乾燥させます。
乾燥室はその日の天候により温度、湿度を調整します。
十一、小割り(切断)
麺を切断する。
乾燥した麺を切断機におろし、19cmの長さに切断します。
切断した麺を束ね、麺と麺をこすり合わせながら麺の表面を研磨します。その後、目視にて規格外の麺(太さ、割れ、曲がりなど)を抜き取ります。
十二、結束
分量を計り結束し、お届けできる状態に梱包する。
50gの束に結束します。その後金属探知機にかけ、金属片等の異物混入がないか確認します。さらに最終的な目視検査を行い、梱包します。